コエンザイムQ10

コエンザイムQ10とは?

コエンザイムQ10は脂溶性のビタミン様物質で、人のミトコンドリアに最も多く存在しています。ユビキノンという名称で糖尿病や虚血症疾患、脳出血の治療薬 としても知られています。コエンザイムQ10は肝臓でも生成されますが多くは食品から摂らなければいけません。食品では比較的レバーやモツ、牛肉、カツオなどに多く含まれています。
なおコエンザイムQ10は2001年4月に行われた食薬区分の改正によって、医薬品成分から食品成分になり健康食品としての販売が可能となりました。

コエンザイムQ10(CoQ10)の働き

私たちの生命活動の基本となるエネルギーが「アデノシン三リン酸」(ATP)です。このアデノシン三リン酸を作るために、コエンザイムQ10(CoQ10)が必要なのです。例えば心臓では、コエンザイムQ10(CoQ10)が不足するとATPが十分に作られないため、心臓の働きが低下し、息切れや動悸などの症状が現れることになります。
全身の細胞の一つ一つに存在するミトコンドリアという小器官がエネルギーの95%を作り出しています。ここで栄養素が酸素によって燃焼され、エネルギーが作り出されます。コエンザイムQ10(CoQ10)はこのミトコンドリア内に多量に存在し、エネルギー生産の働き手として活躍しています。
もう一つ重要な働きは、コエンザイムQ10(CoQ10)は、極めて強力な抗酸化物質であることです。現在までの研究によると、酸化ストレスを生む脂質過酸化物に対して、ビタミンCやコエンザイムQ10(CoQ10)がいち早く働き、さらにコエンザイムQ10(CoQ10)が存在する間は、脂質過酸化物の生成はほぼ完全に抑えられることが分かっています。つまりCoQ10は抗酸化物質の中でも主役的存在であり、その重要度は非常に高いとされています。

コエンザイムQ10(CoQ10)は加齢と共に不足する

体内のコエンザイムQ10(CoQ10)量は、体内での生産(生合成)と食事らの補給という、2種類の供給によって維持されていますが、このうち体内での生合成能力は20歳前後をピークに急激に低下してしまいます。そして、40歳前後からコエンザイム Q10(CoQ10)の減少が急速にすすんでしまいます。さらに高齢になると健康上の問題も増加するため、より多くのコエンザイムQ10(CoQ10)が必要となります。
健康維持や老化防止のために、コエンザイムQ10(CoQ10)を摂取する場合、目安として1日30~60mgが推奨されています。しかし、30mgのコエンザイムQ10(CoQ10)を摂るには、イワシ6匹、牛肉では約950g、ピーナツでは約1,150gが必要です。日々の食事から多くのコエンザイム Q10(CoQ10)量を摂るのは大変難しいといえます。そのためサプリメントによるコエンザイムQ10(CoQ10)の補給が必要となります。

コエンザイムQ10(CoQ10)補給による効果

コエンザイムQ10(CoQ10)を補給することにより、エネルギー不足から起こる心疾患を初めとした諸症状が改善されることが多くの研究により明らかにされ、1974年には、世界で初めてうっ血性心不全の医療用(医薬品)として発売されました。その他、アルツハイマー、パーキンソン病、ハンチント病、ガン、抗加齢、シワ、肥満、慢性疲労症候群の改善、免疫系の強化、歯肉炎、歯周病、エイズ発症の延期、動脈硬化予防、糖尿病改善等様々な症状の改善、そしてコエンザイムQ10(CoQ10)は細胞レベルから体を活性化するため、健康の維持・増進だけでなく、抗加齢や美容、スポーツなどにおいてもその効果が注目されています。現在、コエンザイムQ10(CoQ10)は欧米をはじめ、世界各国で医療品・健康食品として幅広く利用されています。

コエンザイムQ10サプリメント




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