肌は6週間で生まれ変わる
表皮では常に新しい細胞が生まれ、古くなった細胞ははがれ落ちていきます。これには一定のサイクルがあり、それは「ターンオーバー」と呼ばれています。
表皮のターンオーバーは通常は4週間。これは、生きた核のある細胞として表皮に存在している期間と言うことです。核を失った角質細胞となって皮膚からはがれ落ちるまでに約2週間かかるので、表皮は6週間かけて新しく生まれ変わるといえます。
ターンオーバーは、規則正しいサイクルで行われることが重要なのです。一つひとつの細胞が十分に成長し、健康に一生を終わることができれば、表皮は常に新しい細胞がきれいに並ぶということになります。状態の良い肌であるともいえます。古くなった細胞がスムーズにはがれ落ちるので、肌はつやつやとしてきめがそろいます。また、ターンオーバーが規則正しく順調に行われていれば、メラニンも古くなった細胞と一緒にきちんと排出されるので、くすみの出にくい肌だといえるでしょう。
ところがです。
年齢を重ねて30代前半になると、このターンオーバーがきちんと規則正しく行われなくなってくるのです。さらに、メラニンやアレルギーの原因物質を肌の外に排出するという、本来の働きまでが弱ってしまうのです。
これらの原因は、加齢だけではありません。ストレス、睡眠不足、食生活なども影響を与えています。さらに、紫外線を浴びると、肌は傷ついた部分を修復しようとしてターンオーバーのスピードを速めます。すると、未成熟な細胞が皮膚に並ぶことになってしまい、肌のバリア機能が減少してしまうのです。
ターンオーバーのサイクルを整えることは美肌への第一歩。正しいサイクルで新陳代謝が行われれば、失われた「きめ」もちゃんと回復してきます。